アメリカ入国で並びたくないあなたへ!
アメリカの主要な国際空港での入国審査って
大体時間がかかるもの、、、
乗り継ぎ時間を気にしたり、早く入国して目的地へ辿り着きたい人は
2024年から運用が始まったMPC(モバイルパスポートコントロール)を利用すれば
長蛇の列に並ぶことは格段に減るかも!?
やり方、使い方を解説していきます!
実際、2024年現在のハワイの入国審査の待ち時間はこんな感じ。
アメリカ居住者以外の入国審査で
飛行機の発着ピーク時間によっては差があるものの、
平均待ち時間17~32分
最大待ち時間33分〜52分
となっています。
ダラス空港でも審査の通常レーン30分待ちのところMPCレーンでは5分足らずで通れたり
この待ち時間が大幅に短縮できるアプリ登録システムがMPC(モバイルパスポートコントロール)
なのです!!!
MPCとは?いつからはじまった?
2024年7月から運用が開始された
MPC(モバイルパスポートコントロール)
モバイルという名がつくだけあって、スマホがないと使えない
アメリカ国境警備局(CBP)が提供する、
国営の入国審査簡素化・待ち時間短縮のためのモバイルアプリです。
→US Custums and border protection公式ページ(英語)
日本人がアメリカ入国の際に利用することができます。
スマホアプリをダウンロードし事前に情報を入力
↓
到着空港を指定し現地で飛行機を降りたら入国審査までに顔写真を登録する(現地で通信環境必要)
↓
入国審査でMPCの表示があればその列に並ぶ
という簡単な流れです。
ANAの便を利用してMPCの情報でアメリカ渡航前に届いたメールはこんな感じ。
サンフランシスコ国際空港へ行った際に送られてきました。
Attention all passengers.
San Francisco International Airport is expected to have heavy congestion and wait times in immigration.
Passengers may be able to use MPC (Mobile Passport Control), an official mobile app of the United States CBP, to access an exclusive lane to pass through immigration.
U.S. citizens, U.S. lawful permanent residents, Canadian citizen B1/B2 visitors and returning Visa Waiver Program travelers with approved ESTA can use MPC.
For passengers in a hurry, please use MPC.
https://www.ana.co.jp/en/jp/guide/prepare/information/us-mpc
When selecting for terminals, please select “Terminal G” for the arrival terminal as most ANA flights are assigned to arrive in Terminal G.
If you have any questions, please ask ground staff at the airport upon arrival.
お客様にご案内いたします。
サンフランシスコ空港では、入国審査が非常に混雑する場合がございます。
一部のお客様は、米国CBP 公式モバイルアプリのMPC (Mobile Passport Control)をご利用頂くことで専用の入国レーンをご通過頂けます。
対象のお客様は、ESTAを申請済みでESTA認証による入国が2回目以降のお客様、
アメリカ 国籍のお客様、およびグリーンカードをお持ちのお客様となります。
お急ぎのお客様はご活用ください。
https://www.ana.co.jp/ja/jp/guide/prepare/information/us-mpc
ご不明な点がございましたら、到着地係員までお知らせください。
リンク先のページは特に詳細な登録方法などは載っていないのですが
このメールでMPCのことを知ったので
登録して利用することができました。
MPC利用のメリット
MPCアプリを利用する最大のメリットは、入国審査の時間を短縮できること!
特に繁忙期の空港では、通常の入国審査レーンは非常に混雑しがちです。
ハワイのホノルル国際空港やアメリカ本土の主要空港は
最大1時間ほどの入国審査の長蛇の列ができると言われていたり。
(到着便が重なる時間など、混雑具合にはばらつきはあります)
MPC専用のレーンを利用することで、スムーズに手続きを進められます。
さらに、MPCは国営サービスで無料で使えるため
グローバルエントリーなどの有料サービスを利用しなくても、入国の時間短縮になります
MPCが使える人は?米国市民・永住権保持者も
MPCの登録・利用ができる対象は
- 米国市民、米国永住権保持者
- カナダ国籍の米国B1/B2 VISA保持者
- ESTA申請者かつ、ESTA認証による渡航が2回目以降の方
なので旅行者以外も当然使うことができ
1度登録しておけば何度でもMPCレーンを使うことができるので
到着空港によってはかなり入国審査が楽になるはずです!
日本パスポートの場合は以前に(パスポートの更新問わず)
一度でもESTAで入国したことがある
というのが前提条件です。
ESTAを初めて取得してアメリカへ渡航する人は1回目はMPCを利用できないのでご注意を!
ハワイでの入国審査もとっても時間短縮可能!
日本人はやっぱりハワイに行く人が多いですよね!!!
「Mobile Passport Control(MPC)」アプリを事前に準備することで
入国審査の待ち時間を劇的に短縮することができます。
このアプリは、米国市民や永住権保持者、カナダ国籍のB1/B2ビザ保持者、
ESTA申請者など特定条件を満たす旅行者が利用可能で、
出発前に登録を済ませるだけで簡単に使用できます。
このレシートを入国審査の専用レーンで提示するだけで、待ち時間が大幅に短縮されます。
通常の列では30分以上かかるケースでも、MPCのレーンなら数分で通過可能。
アプリの利用者はまだ少ないため、非常にスムーズです。
注意点:
- ESTAを初めて利用する旅行者は対象外。
- アプリを最新バージョンにアップデートしておく。
こんな場合、MPCを使える?Q&A
最新の情報や自分の状況が当てはまるかどうか
での確認もお願いします。
以下は実際にアメリカへMPCを使って入国できたという事例です。
同じパスポートでESTAを取り直した
パスポートを更新し以前ESTAを使用し、今回新パスポートのESTAで初入国
以前旧姓でESTAを使用、今回新姓でパスポートを取りESTAで入国
これら、どの場合でもMPC登録可能で入国できたという情報はあるのでご参考に。
グローバルエントリーとMPCの違いは?
2023年から運用開始されたグローバルエントリーも
MPC同様にアメリカ入国時の空港での入国審査の待ち時間が短縮される取り組み
ということで話題になりました。
ですが
- 事前申請が必要
- $100の申請料がかかる
という旅行者にとっては少し手間とお金のかかる制度なので
なかなか観光でアメリカに行く人には馴染みのないものなっています。
グローバルエントリーはCBPが運営する事前認証済みの危険度が低い渡航者の
航空機による米国入国を促進するリスクベースでの取り組みです。
このプログラムは米国市民、米国籍所持者、米国永住者、または他の特定国の市民が利用出来ます。
登録認証後、プログラム参加者はパスポートコントロールの際、
自動化キオスクを使用し、CBP入国審査場外にある優先出口に誘導されます。
グローバルエントリーは列に並ぶ必要のない渡航者のチケットです。
グローバルエントリーを使用した渡航者の75パーセント以上は待ち時間を
70パーセント以上短縮しており、5分以内に入国審査を終了します。
グローバルエントリープログラムへの参加は任意で
登録の際に100ドルの申請料金を支払い、一度支払った料金は返金不可能です。
認証後5年間有効です。
出典:https://japan2.usembassy.gov/pdfs/wwwf-cbp-global-entry-factsheet-j2.pdf
それに対し、MPCは
空港でスマホの通信環境さえあれば無料で簡単に手続きができるので
こちらの方が今後普及していくでしょうね。
\アメリカの空港に着いてから不安なくスマホを使いたいなら必須!!!/
[渡航前MPC準備]アメリカへ出発前に済ませておくべきこと!
仕組みや自分が使えるか?がわかったところで
これからアメリカへ渡航する前に準備をすることをまとめてみました。
アプリは英語版しかないのですが、
そんなに難しい手続きはないので手順通りにすすめば大丈夫です!
- アプリをダウンロード:MPCアプリを端末にダウンロードします。
- 入国方法を選択:飛行機かクルーズを選び、利用する空港や港を指定します。
- プロファイル作成:自分と同行者の情報を入力し、渡航書類を選択。代表者は同行者分も代理で申請できます。
- 審査の質問に回答:商業用物品や現金、農産物の持ち込みに関する質問に答えます。
- アメリカの空港に到着後:到着後、WiFiに接続してから顔写真を撮影して送信。MPC専用レーンに進み、パスポートとともに入国審査を受けます。
MPCアプリをダウンロード
まずアプリを日本にいるときにあらかじめダウンロードしておきましょう
最初に開くと出てっくる画面はこんな感じ。
パスポート情報などの入力手順
アプリのダウンロードが出発前にできて
時間に余裕があったらパスポートスキャンをして同行者登録まで済ませておくとかなり楽です♪
なんとなく、イメージはVisit Japan Webの簡易版のような感じかと。
飛行機の便名などを入れる項目がないのも楽ですね
まずはじめに。のページ。「Next」を押せばOK
通知はします?の画面。特にこだわりなければ「Not Right Now」でいいかと
次からが申請の画面になります。「Let’s Go」をタップ
免責事項が書かれているので、1番下までスクロールをしてから「Agree同意」をタップ
とにかく「Proceed」進む。
飛行機と船どちらから入国しますか?でどちらか選択タップ。
次の画面で到着空港と到着ターミナルを選択します。
CBP Portの欄をタップすると空港一覧が出てくるので選択してください。
旅行者の情報を入力します。
ここでは同行者の情報も一緒に入力できますが、
最初に代表者の自分の情報を入力するので「Select People」をタップ。
ここでパスポートをスキャンするか手入力をするか選びます。
パスポートスキャンを選択は「Scan a document」をタップ
「Open Sccaner」をタップすると
カメラが開いて、パスポートの顔写真を撮る画面になります
上手くスキャンできていないと、こんな感じの画面に飛びます。
その場合はもう一度
緑マークの「Add Travel Document」をタップしてもう一度撮影します。
読み込みができるとこのような星印のついた画面に変わります。
情報登録をすると、初回のみ、PIN番号(暗証番号)4桁の設定を求められるので
忘れない4桁の数字を設定しましょう。
1番下までスクロールして「Agree」をタップ
ここでは次に税関の質問へと移るので、6つの質問に「Yes」か「No」で答えます。
- 商業用の商品を持っていますか?
- 1万ドル以上の貨幣や通貨またはそれに相当する外国の通貨を持っていますか?
- 海外で購入した品物で、免税枠を超えてアメリカに持ち込むものがありますか?通常、免税枠は米国居住者の場合800ドル、乗務員の場合200ドルです。
- 果物、野菜、植物、種子、食品、昆虫、肉類や肉製品、乳製品、動物や動物・野生生物製品、カタツムリ、土壌(例: 果物、牛肉、チーズ、生きた動物、または植物)はありますか?
- 家畜に接触(触れたり扱ったり)したり、アメリカ国外の農場、牧場、または放牧地を訪れたりしましたか?
- 病原体、細胞培養物、または生物学的研究材料を持っていますか?
の質問があり、特別な場合でなければ「No」に該当する内容です。
税関申告の画面入力が終わると
「空港に到着していますか?」の画面になります。
出発前にここまで登録をした人は上の
「View Saved Form」をタップして情報を保存
出発前までにMPCアプリでできることはここまでです。
アメリカの空港に到着している場合は
「Yes,Submit Now」をタップして
後ほど解説する到着後の操作をします。
飛行機に乗る前にできる登録はしておく
顔写真を登録してからは4時間しか有効時間がないので、
出国前に全て完了させても時間切れになってしまいます。
最後の送信はアメリカの空港へ到着してから送信してカウントダウンをスタートさせましょう。
アメリカの空港に着いた際にすぐにスマホの電波が使えるようにしておくのもお忘れなく!
\アメリカの空港に着いてから不安なくスマホを使いたいなら必須!!!/
手続き画面は日本語版がないので英語のみなのですが
パスポートスキャンの登録などはとっても簡単にできて
一度登録すれば何度でもアメリカ渡航の際に使えるので便利なので
初めは少し手間ですが、これを機にやっておきましょう!!
取得してあるESTAは期限を確認
ESTAは申請してから2年間有効なものです。
アメリカ入国時にはほとんどの場合で取得が必要です。
アメリカ渡航の前に期限が切れていないか確認しておきましょう。
ESTAを更新していても、2回目以降の利用での渡航ならMPC利用可能です。
ESTAとMPC併用の際の注意点
ESTAを初めて取得した人はMPCは登録していても使うことはできません。
なので、登録をしてもMPCレーンに並べないので通常通りの入国審査レーンを通過しましょう。
同行者の中に1人でもESTA申請後初アメリカ入国の人がいる場合も
その人はMPCレーンを使うことはできません。
注意しましょう。
ESTA更新に関係なく
以前一度でもESTAで入国した事がある方はMPCを使えるようなので
ESTAを取得したことがあるかの確認は必須ですね。
また、結婚して氏名変更をした場合は2回目以降の入国扱いになるか?というのも
ハワイへ新婚旅行に行く人も多いので気になる人もいるのでは
- 旧姓でESTA申請&渡米経験あり
- 新姓でパスポートを更新(有効期限は同じ、パスポート番号は変更)
- 新姓でESTAを申請
- 新姓のパスポートとESTAでの渡米は今回が初
でもMPCは問題なく利用できるようです
ただ、飛行機のイレギュラー・ダイバードなどで
MPCに登録している到着空港と実際の到着空港が変更された場合レーン利用不可
と記載されているので注意してくださいね!
MPCを使ったアメリカ到着後の入国手続きの手順
ここからはアメリカの空港へ到着して
入国審査レーンへ行くまでに必要な作業の手順です。
MPCは税関申告書の記入も不要であるため、便利ですね!
特に、家族全員分のパスポート情報を一度に12人分まで管理できるため、大人数での旅行でも安心です。
アメリカの空港に到着している場合は
「Yes,Submit Now」をタップ
アメリカの空港に到着してから、顔写真の撮影が必要になります。
写真の登録が終わると、このような画面になって指定されたレーンへ進んで
通常通りの入国審査を受ければ入国手続き完了です!
アメリカ到着後、入国審査場では通常の列ではなく、MPC専用レーンに進むことができます。
ここで、アプリに表示されるQRコードを提示することで、スムーズに入国手続きを済ませることが可能です。
一度登録してしまえば次回以降の手続きはさらにスピーディーになります。
MPCに対応しているアメリカ国内の空港
MPCは現在、MPCは52のサイトで利用可能で、34の米国国際空港、14の事前審査地点、4つの港で使用できます。
基本的に日本から直行便のある空港は全て利用可能(とされています)
といった声も聞かれるので
混雑を避けたい人はぜひ登録しておきたいところ。
基本的には現在対象の空港全てで有効とされているのですが、
MPC利用可能空港でも利用できないケースがある(係員が知らない、人員不足で運用していない、列の途中から分岐する、などなど)のは知っておいたほうが良さそうな情報です。
空港へ到着してレーンがわからない場合は係員、数人に聞いたり(みんな違うことを言ったりするので)
違う単語を使って聞いてみたりすることをおすすめします!
- mobile passport control
- MPC such as global entry
など表示が小さい場合もあり注意して見ておく 例)forreigner(MPC)
グローバルエントリー申請者とMPCの登録者は同じレーンへの案内でした!
ロサンゼルス国際空港LAXは
慢性的な人員不足と入国者がアメリカ国内でも多く
レーンの整備がうまくいっていないようで、設置されている時と設置されていない時があるとのこと。
MPC入国審査での英語での質問される?
MPCを登録後の入国審査だからといって、スルーで通過できるわけではありません。
指紋を取り、
質問は
- アメリカ初めて?
- 何日いるの?
- どこにいくの?
くらいは聞かれるので、簡単な英語で伝えられるようにしておきましょう
新婚旅行や家族でアメリカへ!MPCの手続き方法
家族でアメリカ旅行へ出かけるときに、1人1つMPCのアプリを取る必要はありません。
代表者が家族などの分も一括して申請でき、出発前にすべての手続きを完了できます。
結婚後に苗字を変えて初めてアメリカへ行く場合も
- 旧姓でESTA申請&渡米経験あり
- 新姓でパスポートを更新(有効期限は同じ、パスポート番号は変更)
- 新姓でESTAを申請
- 新姓のパスポートとESTAでの渡米は今回が初
でも利用可能なので
代表の1人が登録してアメリカ旅行へ出かけましょう!
家族連れでのMPC申請方法
同行者の分も登録可能(12人まで1デバイスに登録可)なので、
代表者1人がアプリをダウンロードして
この画面の「Select Peaple」から同行者全員を追加登録していきます。
今回、私が家族3人分のMPC登録をしていました。姉と甥は、甥が姉の分も登録していましたが、姉だけが指紋をとられた。
なんていう事例もあるのですが
過去にアメリカ入国の際の指紋登録がない場合は指紋の登録や
パスポートを更新している場合は、写真撮影が追加されるようなので、入国審査の係員の指示に従いましょう。
MPCについてのまとめ
いかがでしたでしょうか?
無料で一度の登録だけで入国審査を簡略化・時間短縮できるので
アメリカ旅行へ行く人はぜひ使ってみてくださいね!
- 出発前にアプリダウンロード
- 登録情報には有効期限がある
- 現地についたらすぐにネット環境に繋いで情報登録する
- 現地に着いてから顔写真を登録しておく
国際線は有料ですが機内Wi-Fiも使えるので
機内でゆっくり登録する♪
というのもアリですね!!